9月6日(月)スタートのフジテレビ系
『天使の代理人』は、
「少子化」をテーマにした社会派のドラマだ。
原作は、
山田宗樹の『天使の代理人』(幻冬舎文庫)
天使の代理人とは?
ノンフィクションライターの吉村翔子(高畑淳子)は、
『天使の代理人』の代表である元助産師の桐山冬子(市毛良枝)を取材する。
『天使の代理人』とは、望まない妊娠で中絶しようとする女性の元を訪れ、思いとどまるように説得するグループだ。
「あなたのおなかの中の天使(赤ちゃん)が私をここに遣わしたんです。私は天使の代理人です」と訪問する。
ただしルールは、「説得は1回のみ。けして中絶を無理強いしない」というものであったが、実際には『天使の代理人』の説得はエスカレートし、「おなかの赤ちゃんを殺したら、地獄へ落ちる」などと言われた妊婦が自殺といった事件も起きていた。
「生む」選択と「生まない」選択
『天使の代理人』は、桐山冬子が過去に出会った妊婦達のエピソードを語り、それを吉村翔子が聞き取るというオムニバス形式で進んでゆく。
・病院側のミスにより同姓同名の女性と間違えられて、中絶手術をされてしまう女性。
・未婚の妹が妊娠、相手は自分の夫…そんな現実を目の前にした女性。
・一回りも年下の男性と出会い妊娠したが、相手の余命がわずかと知り苦悩する女性。
・不倫相手の子供を宿し、その妻から代理出産を迫られてしまう女性。
・結婚せずに子供を産みたいと、精子バンクを利用する女性。
「生む」選択と「生まない」選択の狭間で、思い悩む女性達が主人公のドラマだ。
少子化の解消法とは?
統計によると、約3,000人の赤ちゃんが生まれてくるが、約600人はお母さんの顔を見ることができないそうだ。
少子化、少子化というものの、赤ちゃんを産みたい女性はたくさんいるだろう。そういう女性にスポットが当たり、援助の手が差し伸べられれば少子化の解消につながるのではないだろうか。
一般的な考え方では、子供を育てられる経済的な基盤ができた夫婦が出産するのが理想なのだろうが、これだとどんどん高齢出産になり、未婚の男女も増えてしまう。
いっそ出産年齢を下げて、生まれてくる子供の両親と祖父母とで子供を育てる、というのはどうだろう?
祖父母が元気のあるうちに孫を育ててしまうのだ。
しかし、「子供に子供は育てられない」などといった年配者の古い考え方が、若い母親に中絶を選択されるようなケースもあるかもしれない。
そんな頑固な祖父母を『天使の代理人』が説得するでもいい。『天使の代理人』、少子化に向けての良いアイデアだと思う。
『天使の代理人』公式サイト
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