夫婦ゲンカの仲裁を警察に頼んで御用になったこそドロ
夫婦ゲンカがもとで、空き巣をやったことがバレてしまい、御用になるという、なんともトンマな珍事件が、大分県別府市で発生した。
それは、今月4日のこと。別府警察署に「夫婦ゲンカをしている。止めてくれ。」と、ケンカの一方の本人である同市石垣東1丁目に住む無職・野中誠から110番通報があった。
夫婦ゲンカの仲裁に警察官を呼び出すのもどうしたものか、と思うが、まして本人が110番してくるとは、いったいどのような状況だったのか。差し向けられた別府署員も、困った任務だとの思いで署を後にしたに違いない。ところが、この署員は手柄を立てることになる。
その前日の3日午前。
夫婦ゲンカ騒ぎの野中宅の近所に住む女性会社員(39)方に、空き巣が侵入し、液晶テレビやMDプレーヤーなど計7点(時価48000円相当)が盗まれるという事件があった。
女性が出した被害届のメーカーやサイズ、「左上のフレームに傷がある」などの特徴を同署員は記憶していたが、夫婦ゲンカの仲裁で駆けつけた野中宅に、それら盗品と一致する液晶テレビなどの物品が並んでいることに気付いた。
署員は、野中に気付かれないようにテレビの製造番号を控え、署に戻り確認したところ、女性の部屋から持ち出された盗品であることに間違いないことがわかった。
翌日5日、署員は再び、野中宅をたずね容疑を質したところ、本人が認めたため御用となった。
さて、盗品を置いているにもかかわらず、警察官を呼んで仲裁を頼みたくなるほどの夫婦ゲンカとは、いったいどの程度のものだったのだろうか。
パートナーが刃物を持ち出したものか。狂乱の末、家に火をつけるとでも口にして、灯油缶を抱えたのだろうか。
別府市といえば、高崎山のサルが有名だ。
この手のトンマな話には「毛が一本足りない」とサルを引き合いに出すことがよくあるが、オレらでもそんなトンマは働かないと、サルが怒りそうな話だ。
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