諸刃の刃「反日」が反中国政府批判に
今朝も、午前5時の新聞各紙と配信社の記事アクセスランキングトップを探った。
読売新聞と朝日新聞は揃って、中国内陸部において、ここの所連日して発生している「反日デモ」が 中国政府に対する政権批判に変質しているという内容の記事がトップを占めた。
「中国デモ変質、反日スローガンに政権批判加わる」との見出しの読売記事は、中国陝西省宝鶏で24日に起きた反日デモを取り上げ、
また、宝鶏のデモの様子を紹介したインターネットの簡易投稿サイト・ツイッターには、「宝鶏の人々は勇ましい。反日行為は反党行為に華麗に変化した」「宝鶏のデモは事態がまさに変わり始めたことを証明した」など、政権批判のデモを礼賛するような書き込みが相次いだ。
と、報告している。
一方、朝日記事は「反日デモ、公然と反政府も 腐敗官僚倒せ 住宅高い」との見出しで、宝鶏のデモで、「日本製品をボイコットしろ」「釣魚島(尖閣諸島の中国名)をかえせ」などとするスローガンを書き入れた布に交じって、「腐敗官僚を倒せ」「住宅が高すぎる」と政権への批判を書き入れたものがあったと報じている。
領土問題で中国政府は、剣を抜き、日本に対して恫喝をしかけたが、剣は両刃だったようだ。今度は、中国政府が、民衆の刃を受ける立場となった。
80年代に改革開放を進めた故・鄧 小平氏(1904〜97年) 氏は、このありさまをどのように見るだろうか。自公政権時代の「舛添案」に回帰の民主党政権
毎日新聞は「高齢者医療 舛添案 に回帰 官僚主導、成立も見通せず」との記事がトップ。
民主党が「うば捨て山」と批判し、廃止を決めた、後期高齢者医療制度に代わる新制度案が発表されたが、「その内容は自公政権最後の厚生労働相、舛添要一参院議員が08年9月に公表した「見直し私案」にウリ二つだ。」と記事はする。
民主党が同問題について「腹案」を持たなかったために、厚労省の官僚主導で新制度案の議論が進められた。その結果、厚労省が自公政権時代に進めていた「舛添案」に回帰したという。
野党時代の批判は、いったい何であったのか。民主党が掲げる脱官僚とは何をもって言うのか。考えさせられる記事だ。
その他の各社am5時のランキングトップは以下。
産經新聞
補選敗北に仙谷氏「あの選挙区は産経の影響力が強いのか」
共同通信
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時事通信
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