日曜劇場『獣医ドリトル』は、獣医版のブラックジャックである。
ドリトル先生は「助けてほしければ、3000万円用意しろ」などと、高額な報酬でペットの手術を引き受ける獣医だ。
原作は、小学館ビッグコミックの人気シリーズ、夏緑作・ちくやまきよし画の
『獣医ドリトル』。
ドリトル先生、訴えられる!
高層マンションのベランダから転落した飼い猫を抱えて、飼い主の少年(伊澤柾樹)は、マスコミで活躍しているカリスマ獣医の花菱(成宮寛貴)に治療を頼みに来る。
花菱に紹介されたのは、鳥取(小栗旬)が経営する
「鳥取動物病院」だった。
鳥取に、少年とその父親(西村雅彦)は、治療には100万円かかると言い渡される。
「猫の治療費に100万円……」
父は「100万円あれば、猫が何匹も買える」と息子を説得するが、少年は「ラグはこの世に一匹しかいない」と言ってきかない。
しぶしぶ父は手術を承諾するが、手術しても意識の戻らない飼い猫を見て、鳥取を詐欺で訴えると言い出す。
後日、鳥取動物病院にペット訴訟に強い赤井弁護士(若村麻由美)がやってくる。
獣医はビジネスだ
骨折した競走馬の治療依頼のため、多島あすか(井上真央)は鳥取動物病院を訪ねた。
あすかは鳥取に3000万円かかると言われ、「先生はそれでも獣医なんですか?動物が好きだから獣医になったんじゃないんですか?」と非難した。
鳥取は「慈善事業じゃない。獣医はビジネスだ」と言い、走れなくなった競走馬の治療にどれだけ高額な医療費がかかるのかを説明する。
なお、あすかは治療費返済のため、鳥取動物病院で働くことになる。
命の大切さ
赤井弁護士の飼っているペットのマーモセット(猿)が目の病気にかかり、赤井弁護士は知り合いの獣医に治療を頼むが、どの獣医も手術の失敗を恐れて、安楽死を勧める。
結局、引き受けてくれそうなのは鳥取しかいないが、治療に200万かかると言われる。
そこに、飼い猫を抱えた少年が現れて、「ラグの手が動いた!」と言い、飼い猫は意識を取り戻す。
獣医ドリトルは、命の大切さを考えさせられるヒューマンドラマだ。
毎回、ペットと飼い主との強い絆が描かれる。このドラマは飼い主がペットを見捨てない、ドリトル先生が名医ということで成り立っている。
ペットが元気になることで、飼い主が勇気を与えられるというのはあると思う。
また、登場する動物がカワイイので、日曜の夜、家族で見てほしいドラマである。
獣医ドリトル
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