福島原発危機から発生した電力危機により、首都圏で実施されている計画停電が、様々な業界に影響を与えているが、その中でも特に大きな打撃を受けているのが電機業界だ。画像はウィキペディア コモンズより
著しい生産効率の減少
計画停電によって電機業界が受ける影響は深刻だ。
デジタル家電などの組み立て工場は従業員の出勤時間変更で影響を回避できるが、半導体や電線など装置産業は、数時間の停電でも生産効率が急激に落ちてしまうのだ。
特に、計画停電の影響が大きい半導体の供給不足は、自動車業界に深刻な影響を及ぼし、電線や通信ケーブルは、東北地方の復興需要が急激に伸びている。自家発電設備の設置で電力総需要を賄うのはほぼ不可能で、総量規制の導入を訴える声が日増しに高まっている。
地震後、インフラに使う国内銅電線の供給能力は業界全体で1割減少し、鉄塔間を結ぶアルミ送電線は7〜8割も減少しているという。
東京電力 公式サイト
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