
日曜劇場
『新参者』は、日本橋署に着任したばかりの新参者の刑事、加賀恭一郎が謎を解き明かすミステリーだ。
原作は、
東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ(講談社刊)。
『新参者』は、
短編を積み重ねた長編小説という珍しい構成で、下町の風情と人情がたっぷり描かれている。
東野圭吾&阿部寛
初回の視聴率が21.0%の高視聴率をマークしたのは、この組み合わせだったからだろう。
東野圭吾の推理小説
『新参者』は、
『このミステリーがすごい!2010」、
『週刊文春ミステリーベスト10』で、
1位を獲得している。
主演の阿部寛は、人の心を読む達人である加賀恭一郎を飄々と演じている。
共演者には、加賀とコンビを組む松宮(溝端淳平)、主任刑事小嶋(木村祐一)、ベテラン刑事上杉(泉谷しげる)、加賀の大学の後輩で、タウン誌記者の青山(黒木メイサ)らが出演している。
第1話 三井峯子殺害事件
日本橋に引っ越してきたばかりの三井峯子(原田美枝子)が殺された。
現場に残されていた一枚の名刺。名刺の持ち主は、保険の営業マン田倉(香川照之)である。
容疑者として、田倉を監視する加賀と松宮。
事件の鍵を握るのは、彼を家族のように慕う煎餅屋の聡子(市原悦子)と孫娘の菜穂(杏)だ。
祖母と孫は、田倉を信じるがゆえに小さなウソをつく。そして、田倉もまた、容疑者になってまで守り通したいウソがあった。
彼らのついた小さなウソを手がかりに、加賀恭一郎は真実にたどりつく。
小ミステリーの連続
『新参者』には、三井峯子殺害事件を軸として、毎回、小さなミステリーが用意されている。
第2話は、現場に残されていた人形焼きのパックについていた指紋から、容疑者として、料亭「まつ矢」の板前見習いが浮上と、また別の小ミステリーが展開する。
加賀恭一郎の観察眼は鋭く、煎餅屋、料亭、瀬戸物屋…と人形町を歩き、謎を解いてまわるのだ。
しかし、小さな謎に気をとられていると、本筋を見失ってしまうだろう。
もっとも、それこそがミスリードであって、原作者東野圭吾の思うつぼかもしれない(笑)
『新参者』公式サイト
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