
テレビ朝日の金曜ナイトドラマ
『ハガネの女』は、小学校を舞台とする熱血女教師ものである。
原作は、深谷かほるのコミックス
『ハガネの女』(集英社刊)
あだ名は「ハガネ」
芳賀稲子(吉瀬美智子)は、結婚するつもりで仕事を辞めたら、式の直前で破談。臨時採用で、1年で3人辞めたという問題を抱えた4年3組の担任になる。
副担任には、この先、恋愛に発展するかもしれない塩田先生(要潤)。
Round1 闘う女教師
ハガネは、着任早々、クラスでいじめられている男の子の問題にあたる。
「汚い手で触るな!机が腐るだろ」と言っていじめられっ子にケリを入れる女の子。
また、いじめられっ子のランドセルにツバをかける男の子。
しかも、ハガネのデスクの引き出しには、殺されたウサギが入っている。
「これって、私への宣戦布告?!」ハガネは見てみぬフリをしない、徹底抗戦するタイプの教師である。
対照的なのが、温厚な同僚の先崎先生(設楽統)と、腰掛け教師の藤間先生(清水ミチコ)。
Round2 美少女の微笑
成績も良く、クラスメートの人気もある美少女。しかし、実は、この子がウサギを殺したり、陰でクラスメートを階段からつきおとしたり、中傷ビラを貼ったりしており、ついには、ハガネまでバットで襲う。
子供は限界までガマンするし、親は我が子を最後までかばう、そして、学校は親に配慮して事を荒立てない。
実社会でも、自殺が止められないのは、こういった構造があるからではないかと思う。「もうすこし、様子を見てから」などと悠長なことを言っていると、クラスメートをカッターで刺すなどという事件にまで発展しかねない。
『ハガネの女』というタイトルから、最初はコメディを連想したが、真面目な教育ドラマだ。
教育方針に行き詰まりを感じている教師に見ていただきたいドラマである。
『ハガネの女』公式サイト
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