
7月10日(土)スタートのTBS系
『ハンマーセッション!』は、数学教師になりすました天才詐欺師が、問題のある生徒を叩き直していくという学園ドラマである。
天才詐欺師役に
速水もこみち。詐欺テクニックを駆使して、生徒達の心をつかんでゆく。
教師に成り代わる天才詐欺師
逮捕された詐欺師の音羽4号(速水もこみち)は、護送途中の事故で、ヤクザの今村(六平直政)と逃走。
逃走先の光学園で、校舎に放火しようとする新任教師・蜂須賀悟郎(村上健志)を取り押さえる。蜂須賀が放火した理由は、学級崩壊状態にある光学園で、生徒の前に立つのが怖いということだった。
しかし、蜂須賀の話を聞いた音羽4号は、自信ありげに心の壁を壊せば生徒と関係を築けると語る。
その場に居合わせた校長(小日向文世)は、音羽4号と今村を探しに来た警官により2人の正体を知るが、音羽4号にある取引を持ちかける。
それは、蜂須賀に成り代わり、音羽4号が教師になるというものだった。
ハンマーセッションとは?
ハンマーセッションとは、新入りがやってきた時に「しきたりや掟を脳天に叩き込んで教える」という意味で、メキシコ系ギャングが使っている俗語らしい。
音羽4号が、問題のある生徒に次々とハンマーセッション、一種のショック療法を仕掛けてゆくという一話完結型のドラマである。
最初のターゲットは、他人を襲撃する映像を携帯で撮影し、ネット上に公開する「ハッピースラッピング」という遊びを行っている司馬祐生(石黒英雄)。
音羽4号は、ハッピースラッピングで司馬の父親を襲撃させ、襲撃される側の痛みを司馬に教える。
荒廃する教育の現場
『ハンマーセッション!』の原作は、小金丸大和と棚橋なもしろコンビによる、同名の講談社コミックスである。
うつ病の教師が増えているなどというニュースを見るにつけ、荒れたクラスを統率するのは普通の教師には無理なのか…と思ったりする。
学園を立て直すのが詐欺師というのは漫画ならではの発想だが、元ヤンキーとか軍隊出身とか、教師には勉強を教える以前に集団を率いる資質が必要なのかもしれない。
『ハンマーセッション!』には、荒廃する教育現場を立て直すヒントが見られる。天才詐欺師がどんなハンマーを振るうのかが見ものである。
『ハンマーセッション!』公式サイト
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