福島第1原発事故での政府の対応をインターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」で批判し、世界に支援を訴えた南相馬市の桜井勝延市長(55)が、4月21日に発表された米タイム誌・2011年版「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。
対象となった桜井市長のユーチューブ動画は、
「SOS from Mayor of Minami Soma City・南相馬市長からのSOS」とタイトルされ、防災服姿で11分13秒、切々と世界に向けて「SOS」を発信する内容だ。
3月11日の東日本大震災発生の、13日後となる3月24日午後9時から、福島を代表する祭礼「相馬野馬追」のポスターを背に、市長応接室で動画の収録は行われた。
被災後の対策が一進一退を繰り返す、政府の対応の現状を前に、「市職員は放射能汚染の恐怖と闘いながら、必死に市民の生活を支えている。自己責任でのボランティアの協力をお願いしたい」など、ユーチューブ動画上で支援をとつとつと語る桜井市長の姿に、世界中が注目したことが、今回の「世界で最も影響力のある100人」選定を裏付けることになった。
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