学校給食でクジラの竜田揚げ 復権!?
「きれいで、安全で、豊な海を」をテーマに活動するボランティア団体
『海守』の公式ブログに掲載される週刊「萬」ニュースは、学校給食で
鯨肉が復活していることについての報告を9月24日の配信でおこなった。
「クジラ?食べてるさ」と、言わんばかりで、反捕鯨団体を真っ向から刺激しそうな同記事。
共同通信社が発行する遠洋船舶向けファクス新聞「共同ニュース」をニュースソースとするもので、以下のような引用文が掲載されている。
1987年の南極海での商業捕鯨中止などで激減した鯨肉の学校給食が徐々に復活、給食を実施している全国の公立小中学校約2万9600校のうち、2009年度に一度でも鯨肉の給食を出した学校は、18%に当たる5355校に上ったことが17日までに、共同通信のまとめで分かった。
鯨肉の給食は1970年代まで大半の小中学校で一般的だったが一時激減。復活したのは日本鯨類研究所が調査捕鯨で捕獲した在庫がだぶつき、消費拡大のため給食用に割安で提供されていることや食文化を継承したいとの自治体側の思惑が背景にあるようだ。
独特のコクを持つ鯨肉の味覚が、60年代や70年代にタイムスリップしたかのように、学校給食でふるまわれる機会が増えたということだ。
左.クジラベーコン/味わい深い脂がジュッとしみ出る。 右.赤肉の刺身/柔らかく、さっぱりとしている。(画像は農林水産省HPより)
海の番犬のお仕置きか、と思いきやただ今内紛中
反捕鯨団体「シー・シェパード」のメンバーが聞けば、子どもたちがクジラを食べている最中の小中学校に迫り、抗議行動を始めるのではないかと心配になる配信内容だ。
ところが、同団体内部で内紛が勃発しているらしいという報道が、8日新聞各紙をにぎわせた。
今年1月に、南極海でシー・シェパードの抗議船が日本の調査捕鯨船と衝突した後、沈没するという事故があったが、同船のピーター・ベスーン元船長が「(同団体の)ワトソン代表らの指示で、世間の同情を得るため、故意に船を沈没させた」と、ラジオ・ニュージーランドの取材で答えた、というのだ。
日本の食文化の継承は「天敵」の内紛勃発で、しばらくの間、平穏に行われそうだ。
江戸時代のクジラ漁の図/文政四年(1821)奥村玉蘭編 筑前國名所圖繪より 大嶋鯨組之図
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