他人を装って家に押し入る“装い強盗”
2010年10月、東京都中野区で2件の強盗事件が起きた。被害を受けたのは2件とも女性。それも
みずからカギを開けて強盗を家に入れてしまったというのだ。その手口は単純なものだ。まず強盗は
「引っ越しのごあいさつです」と転居者を装い、中の人にカギを開けさせる。中に押し入るやタオルで女性に目隠しをし、手を後ろ手に縛る。そして金目のものを出させカードの暗証番号を聞き出すとすみやかに逃走したという。
この件の強盗はすでに逮捕されたが、同じような
“装い強盗”への注意喚起がなされている。日本テレビ系列「スッキリ!!」では10月18日、この装い強盗への対策が紹介された。
“装い強盗”の手口と対策
“装い強盗”は、今回の「
転居者」のほかに「
宅配便」や「
警察官」に扮していることが多いという。どれも人の信頼と好意を笠に着た悪質なものだが、見分ける方法はある。
まず転居者と名乗ってきた場合は
何号室の何者であるかを、宅配便は
どこからの誰の荷物で宅配会社はどこであるかを確認しよう。特に宅配便の場合は会社にもよるが必ず冒頭に
「○○(会社名)の△△(宅配人名)です」と名乗るよう教育されている。制服と名札もあるはずなので、ただ「宅配便です」と名乗ってくる人は疑うようにしよう。
警察官の場合はのぞき穴で制服を確認することで判断がつくだろう。いずれの場合もドアを開ける前にドアチェーンで安全を確保することを忘れてはならない。
また、強盗の多くは
「1人暮らしの女性」を狙うことが多いという。たとえ夫婦であっても、
女性だけが家にいる時を狙ってくるため油断は禁物だ。なぜそんなことができるのかというと、強盗が事前に
部屋の装飾品(カーテンなど)や
人の動きを調査してどんな人がどんな時間に家にいるのかを確認しているからだ。表札や郵便受けに本名があればそれでバレてしまうし、郵便物からはあらゆる情報が得られることだろう。
泥棒は空き巣だけではなく、むしろ警戒がとける在宅時こそ気を配らなくてはならない。この事件で不安に思った方は、もう一度身の回りに個人情報を漏らす要因がないかを確認しておこう。
日本テレビ「スッキリ!!」
[PR]