この秋のドラマは、
『黄金の豚』と
『ナサケの女』カネがらみのドラマがダブっている。しかも、主演はWリョーコ。
『黄金の豚―会計検査庁・特別調査課―』は、元詐欺師で仮釈放中の芯子を、篠原涼子が演じている。
会計検査庁の検査官・久留米(宇津井健)にスカウトされて、詐欺師が特別調査員になるという奇想天外な話である。
会計検査庁とは?
会計検査庁・特別調査課は、会計検査院がモデルになっている。
国の収入・支出の決算は、すべて会計検査院により検査される。作成された決算検査報告は内閣に送られ、内閣は決算検査報告を国会に提出する。
カネ、返せ!
調査員となった堤芯子(篠原涼子)が、国民の血税を食い物にする人間を調査し、不正をあばいてゆくドラマだ。
特別調査課のメンバーには、課長補佐の明珍(生瀬勝久)、事なかれ主義の金田(桐谷健太)、新人調査員の工藤(岡田将生)。
そして、角松(大泉洋)は、芯子が結婚詐欺でだました男である(角松はまだ、芯子に未練がありそう)。
なお、篠原涼子と大泉洋のコンビは
『ハケンの品格』以来だが、相変わらず面白く、息がぴったりだ。
介護付老人ホームを調査せよ!
特別調査課の最初のミッションは、介護付老人ホームを調査すること。社会福祉庁長官が業者と癒着して、巨額の賄賂を受けているとの噂があった。
今の日本は莫大な借金を抱えていることもあり、税金の不正使用に対するチェックが非常に厳しくなってきている。
『黄金の豚』は、そんな背景から生まれた社会派のドラマだ。警察のもみ消し、独立行政法人への天下りといった「こんな不正、ある!ある!」なネタで構成されている。
なお、『黄金の豚』とは、芯子が子供の頃から大切にしている豚の貯金箱のことだ。毎回、ラストに派手な電卓をたたき、不正使用額を出しては貯金箱に回収する。
篠原涼子と米倉涼子、この秋のドラマで視聴率を稼ぎ出すのはどちらだろう?
黄金の豚―会計検査庁・特別調査課―
[PR]