東野圭吾のベストセラー小説『秘密』を、テレビ朝日がドラマ化した。
『秘密』は映画化されたほか、
「第52回日本推理作家協会賞」を受賞している。
心は38才、体は16才の妻
電機メーカーに勤務する杉田平介(佐々木蔵之介)は、長野の実家に行くことになった妻の直子(石田ひかり)と高校1年生の娘、藻奈美(志田未来)を見送る。
わずか数時間後、平介は、直子と藻奈美を乗せたバスが崖から転落したニュースを知ることになるのである。
事故により妻は死亡、娘は奇跡的に助かるが、その娘の体には妻の魂が宿っていた……というストーリーだ。
梶川の死の真相は?
バス事故の原因は、亡くなった運転手・梶川(吹越満)の超過勤務による居眠り運転だった。
平介はバス事故の「被害者の会」に出席し、そこで、梶川の妻の征子(堀内敬子)と出会う。
『秘密』は、被害者遺族に罵倒される征子に同情した平介が、梶川の死の真相を探るというミステリーになっている。
父の苦悩
娘を通して妻を見なければならない、父または夫としての苦悩が描かれている。
やもめになった平介に、梶川の妻や藻奈美の担任の橋本先生(本仮屋ユイカ)が近づいてきて、娘に乗り移った妻は心穏やかでいられない。
また、平介は平介で、娘の交際相手の男子高校生が訪ねてきたりして、娘(妻)に何かあったら……と過剰な心配をする。
娘(母)の葛藤
母と娘の一人二役を、志田未来が演じている。
母は、娘に成りすまして生活するしかない……と覚悟を決め、藻奈美の高校に通う。
娘はクラスメートの相馬春樹(竜星涼)とつきあっており、彼のことを知らされていない母はびっくり。
相馬くんに、もっと将来のことを考えなさいと説教したりする志田未来が、どんどんおばさんに見えてくる(笑)
数学の苦手な母が、娘になったとたんに数学がスラスラ解けるというシーンがある。
そんなちょっとした気づきも面白いドラマである。
それにしても、藻奈美の魂はどこへ行ってしまったのだろう?!ラストで戻ってくるのだろうか?
『秘密』公式サイト
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