電力復興のめどが立たず、長期化が予想される計画停電。今、その停電を実施する地域の選択に対し、議論が紛糾し、波紋を呼んでいる。原発事故の英雄たちにも容赦なし
福島原発の危機に命がけで立ち向かい、放水活動を行った消防隊員たち。彼らが勤務する消防署に対しても、容赦なく停電を実施しているのだ。特別扱いをいっさいしない、機械的な対応に、非難の声もある。
原発の放水では東京消防庁ばかりがクローズアップされたが、横浜市も3日間で、67人もの隊員を派遣していたのだ。しかし、横浜市内の消防施設の一部は未だに停電対象のまま。東京都千代田区が本部の東京消防庁は停電対象外なのに、不公平感が募る。
横浜市のほかにも、川崎市が隊員36人を派遣しているが、こちらも計画停電の対象から外れていない。
総合庁舎の指令センターには、自家発電機能があるため、今のところ支障は生じていないが、変電所から直に線を引くには膨大な費用がかかるため、重要施設の停電回避は必要だと思われる。
原発放水をめぐっては、計画停電対象区域のさいたま市、千葉市の各消防局も数十人の消防士が出動待機を続けており、同様に市民の怒りが爆発する可能性がある。

東京電力 公式サイト
[PR]