
唐突に始まった東電の「計画停電」により、産業界はもとより、市民生活にも多大な支障が生じた。今夏、節電によってこうした状況を回避するため、経済産業省では、テレビやラジオでの「電気予報」の放送を検討している。
「電気予報」
現在、電気需要の3割を占めているのが家庭での使用だ。「電気予報」は、天気予報に続く形で、当日や翌日の電気需要と供給の予測を伝えながら、「冷房の設定温度を下げるように」「使わない機器のコンセントを抜いて」などと、視聴者に呼びかける。一般市民の節電意識を高めるのが狙いだ。
また、急に需要が跳ね上がり、停電の危険性が高まると、「ニュース速報」で電気の使用を抑えるように訴える案もある。同省は、新聞やインターネットでの「電気予報」の可能性も探っている。
「計画停電」や大規模停電を避けるためには、市民1人1人の節電が欠かせないだろう。もし、放送されるのなら、「電気予報」で賢く節電したいものである。
経済産業省
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