甚大な被害状況を世界にビジュアルで
Google は8日、Google マップのストリートビューの技術を活用し、東日本大震災の被害状況を記録・保存するために、「デジタルアーカイブプロジェクト」として、ストリートビューの撮影を開始したと発表した。
プロジェクトは、今回の地震・津波の被害を記録、公開し、保存することを目的としている。ストリートビューとして撮影・公開することにより、世界中の科学者や研究者だけでなく、一般の人々が、こうした情報にアクセスできるようになり、地震や津波が引き起こす被害を知るきっかけになるものとして考えられている。
今回のプロジェクトの撮影対象地域は東北地方から北関東の主要都市および海岸の地域。
復興状況の発信として期待・地元市長
最初に撮影が始められるのは宮城県の気仙沼市で、菅原茂市長はプロジェクトについてコメントして、
「ちょうど気仙沼市としても『記録を残すことは将来への責務である』と考えていた中でグーグルからストリートビューの話を貰った。その際に、彼らが何度も『被災地への迷惑にならない様に撮影する』という話をしてくれ、受け入れようと決めた。今回、この試みが気仙沼市から始まる事に光栄に思う。震災で手を差し伸べて貰った世界中の方々に、『自分が支援した市はこうなのだ』と知ってもらい、5年後、10年後にストリートビューでもう一度撮影して貰い、『このように復興できてきているのだ』と感じて貰いたい。」
と、述べている。
本プロジェクトを通じ、後世に震災の記録をきちんと継承し、震災の記憶の風化を防ぐことにつながることを期待したい。
グーグル・ストリートビューAmazon.co.jp: Google関連商品
[PR]