
インターネットコム株式会社とgooリサーチは7月中旬モバイル広告閲覧について調査を行い、結果を公表した。
調査は7月11日から13日にかけて、全国の10代以上の携帯電話ユーザー1,094人に対して行った。男女比は40.7%対59.3%で、年代比は10代3.2%、20代27.0%、30代37.5%、40代23.6%、50代以上8.8%だ。
まずモバイル広告をどの程度認識しているか尋ねた。携帯電話やスマートフォンでウェブ・サイトを閲覧する人と答えた988人に「検索結果やウェブ・サイトで広告を目にしたことはありますか」と尋ねたところ、「ある」と答えた人は93.7%で、「ない」人は6.3%だった。目にした人が圧倒的に多い。
次に広告を見たことのある926人に「表示されている広告をクリックしたことはありますか」と質問したところ、クリックしたのは66.8%で、したことがない人は33.2%だった。携帯電話ユーザーの過半数がモバイル広告をクリックしたことがあるのだ。
クリックするだけ?
だが広告は、クリックしたユーザーの役に立っているのだろうか。広告を見たことのある926人に「表示されている広告は役立ちますか」と聞いたところ、「役立つ」という回答は2.4%だけだった。一方「どちらかといえば役立たない」は54.2%もあって最も多く、「役立たない」の14.8%と合わせると、モバイル広告を認識している人の3分の2以上が有用性をあまり感じていないことになる。
モバイル広告の認知度が9割弱で、クリック経験者は7割弱なのに、有用性を認める人はたった2.4%だ。ユーザーに広告の価値を理解してもらえるよう見直すことが急務だ。
インターネットコム「定期モバイル調査(1) 広告閲覧」
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