
2.3%の低視聴率でのスタートとなった
NHK『
松本人志のコント MHK』の第二回の放送が12月3日にあった。今回は
松本お得意の子供番組のパロディが演し物として予告されていて前回の低視聴率の件もあり、どれ一つ話のネタに見てみるかとチャンネルを合わせた方もいたのではないか。
さて、その子供番組のパロディとは『ヒーロー戦隊』と題したコント。
板尾創路、
東野幸治、
ケンドーコバヤシ、
小籔千豊、
友近、
木村祐一、
笑い飯、
椿鬼奴、
岡本信人とそうそうたるゲストが出演していたのだが、悲しいかな今回も「めちゃめちゃ ひつこい コント」であった。内容は5人(+1)の戦隊メンバーの戦闘前の掛け合いをボケ、ツッコミに変換、それを細かいカットで繋いでいき、落ちとしてその長いやり取りを怪人に攻撃されてしまい、戦隊長官の
松本に叱責されるというもの。
細か過ぎるカットが矢継ぎ早に続くが長過ぎる為ダラダラに感じ、それが何度も繰り返されるものだから笑えるものも笑えなくなる。
板尾創路、
岡本信人の画面に出るだけで笑わせるキャラでなんとか保っているようなものだ。叱責する
松本の演技もかなり不快だ。やたらとがなり立てるのはいい加減にして欲しい。
第二回目からはスタッフ笑いの声も入るようになったが、笑えないのに適当に被せられていて却って興ざめになっていた。この笑い声、余りに笑えないので、ここで笑って下さいというお茶の間への指示だろうか?
一方、裏番組
フジテレビ『
ピカルの定理』でも戦隊物コントがまるで
MHKに挑戦するかのように放送されていた。こちらは、ゆとり教育を小馬鹿にしたコント、『のびのび戦隊ユトリンジャー』だ。
MHKでは戦隊を昭和視点で見ていたが、ピカルでは戦隊メンバーに女子を二人入れるなど若干平成視点だ。
今では苦笑するしかない何かにつけ馬鹿にされるゆとり教育の伝説を二つ名とし、それぞれありがちな特徴を持ったメンバーに長官の
ハライチ澤部佑は為す術もなく、ゆとり教育の暗黒面を具現化した5人のメンバーでは当然ながら地球を守れるはずもないというコント。
MHKと比べると全く金のかかっていないチープなセットにコスチュームそれに戦闘も無しとビジュアル的には見るべきものはないが、ネタが今でも通用するものでとっつきやすく(ゆとり世代を対象とすると諸刃の剣ではあるのだが)、コンパクトにまとめられているのでこちらの方が笑えた。
今回奇しくも戦隊物対決となった2つのコント番組の視聴率での対決結果が楽しみだ。取り敢えず
MHKは30分で3本というフォーマットは崩した方がいい。長尺のくどいコントは苦痛しか与えない。苦行と金をかけた笑えないコントという新ジャンルに挑戦しているのなら話は別だが。
松本人志のコント MHKピカルの定理- フジテレビ
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