経済底上げの切り札か
4月5日、経済産業省は産業競争力部会に「文化産業戦略」案を提示。その内容は海外において評価の高いアニメの海外輸出を
官民合同で後押しするというものだ。オタク文化が日本の景気回復の切り札になるのか――。
戦略案では日本のアニメやゲーム、音楽、ファッションなどを海外で販売するための資金を供給する「コンテンツ海外展開ファンド」の創設、プロジェクトに応じて文化の輸出に関するノウハウを有する人材の派遣、また契約など法律面でのサポートを行うことを打ち出している。
キーワードは「クールジャパン」
アジアや欧米で「かっこいい」と評価される日本のアニメやファッション。皮肉にも、自国で毛嫌いされてきた「オタク文化」が、いまやクールジャパンとしてもてはやされる時代になった。今回の戦略案によって、すでに国際的な存在となっているオタクがようやく市民権を獲得したというわけだ。
「海外で稼げていない」日本の文化産業。まさにオタク文化が日本の景気回復の鍵を握るといえるだろう。
経済産業省
官民連携で文化産業大国に-日本経済新聞
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