
NHK総合毎週火曜夜10時放送の
『八日目の蝉』。
原作は、
角田光代のベストセラー『八日目の蝉』(中央公論新社刊)である。
不倫相手の妻が妊娠
不倫相手(津田寛治)の子供をおろした直後に、彼の妻(板谷由夏)に子供ができたのがわかる。
妻に会いにゆき、別れてくれと言うヒロイン・野々宮希和子(檀れい)。
「何、ばかなこと言ってるの!?夫は別れるつもりなんかないわよ」と妻に言われ、子供をおろすなんて最低の女と罵倒される。
さらに、ファックスで出産予定日を送りつけ、「夫につきまとうな」とクギをさす容赦のない妻である。
生後6ヵ月の幼女連れ去り
1年後、希和子は不倫相手の子供を誘拐し、逃亡をはかる。
「薫、許してくれますか?あなたを抱いて逃げるしかなかったお母さんを」と、薫にわびる希和子。
ドラマでは、誘拐した薫を、我が子のように逃亡しながら育てる希和子と、誘拐された薫(北乃きい)が成人した姿とが同時に進行してゆく。
希和子については、彼女の行動が許せるという視聴者と、許せないとする視聴者に分かれるのではないだろうか?
「不倫相手の妻の産んだ子供を育てる」という希和子の心情は今ひとつ理解できないが、たとえ他人の生んだ子であっても「子供がほしかった…」という女ごころについてはわかるような気がする。
『八日目の蝉』は、大人のエゴに振りまわされる子供の話だと思う。大人の視点からだけでなく、子供の身になってこのドラマをみてほしい。
『八日目の蝉』公式サイト
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