
4月5日からスタートしたフジの昼ドラは、安達祐実主演の
『娼婦と淑女』である。
平日、午後1時30分からの30分番組ながら、ドロドロの愛憎劇とジェットコースター的な展開の速さで、グイグイと視聴者を引き込んでゆく。
舞台は、昭和12年
貧しい家庭に育った山田紅子は、盗みに入った別荘で子爵令嬢の清瀬凛子に出会う。
安達祐実は、ヒロイン
山田紅子と、子爵令嬢の
清瀬凛子の2役を演じている。しかし、2役とはいっても、凛子のほうは家督争いであっという間に毒殺されてしまうから、山田紅子の一人舞台といっていいだろう。
清瀬家の人々
凛子の兄・久我山真彦役に鳥羽潤。兄といっても血のつながりはなく、凛子の世話係としてもらわれてきた男だ。
清瀬家の実権を握っているのは、祖母の清瀬ミツ(赤座美代子)。
死んだ凛子の身代わりとなって清瀬家にもぐりこんだ紅子は、祖母に「20歳の誕生日までに、久我山真彦と執事の藤堂のどちらかを夫に決めるように」と言い渡される。
キャスティングはほぼ合っているものの、凛子を毒殺し爵位を狙う義理の弟・太一(久保山知洋)は、悪役なんだからもう少し毒と華があってもいいかもしれない。
その他、執事の藤堂は太一の母と関係を持っており、凛子の女学校時代からの親友・麗華は真彦を愛していると、関係は混戦模様。
フジの昼ドラは、いい意味で毎回予想を裏切ってくれる。「まさか、その展開はないだろう?!」と思われるパターンもことごとくやってのける。
「そんなのありえない!」とツッコミながら、鑑賞してほしい。
『娼婦と淑女』公式サイト
[PR]