
株式会社カヤックは、株式会社ローソンとのコラボレーションにより、2010年4月23日よりiPhone ARアプリ「ローソンエヴァンゲリオンARアプリ」の提供をスタートした。
このアプリは、ローソンがエヴァンゲリオンのDVDとブルーレイが発売になったことを記念し企画したキャンペーンに使う専用アプリ。このアプリの提供開始の同日より、箱根の仙石原小学校でこの専用アプリをかざすと、360度どの角度からでも全高80メートルのエヴァンゲリオン初号機を見ることができるARイベントが開催される予定だったのだ。株式会社カヤックは、このARイベントのキモとなるiPhoneアプリの企画・開発を担当した。
しかしながら、絶大なる人気を誇り、エヴァのためならなんでもするしどこまでもいく、という熱いマニアも多い「エヴァンゲリオン」。予想を超える来場者数の多さに、会場周辺の混乱を避けられないという理由で、ローソンは2010年4月25日を持ってこのイベントを中止するという発表をした。
仮想現実の等身大のエヴァンゲリオンの撮影機能や、撮影した写真のTwitterへの投稿機能などもついていたこのARアプリ。中止という結果で、確かにイベントでの役割は果たせなくなった。
しかしこのアプリは、どこにでも等身大のエヴァンゲリオンを出現させることができるアプリだ。キャンペーンが中止になってしまっても、アプリは機能している。むしろ、箱根以外でエヴァンゲリオンが出現したほうが驚き度は高そうで、「こんなところでエヴァに遭遇」という写真を撮影しても面白そうである。
イベント中止は残念なことだが、アプリとしてはまだ可能性を秘めているアプリでもある。このアプリを使って、様々な場面でエヴァンゲリオンと遊ぶ人が増えると、開発した株式会社カヤックの無念さも少しは浮かばれるかもしれない。
株式会社カヤックリリース
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