作曲家・田中公平がブログで語る「声優業界の厳しい状況」
作曲家・田中公平氏のブログにて、2010年4月30日に声優業界の事について触れられ、それが話題となっている。田中公平氏によると、ある声優達に話を伺う機会があり、声優業界について話してもらったそうだ。その内容は、次の通りだ。
競争激化、生存競争に苦しむ声優たち
ご存知の通り、不況で番組自体の本数は減っており、全体の量が激減しているのに対し、新人は毎年100人単位でデビューし、一人一人の仕事量が減っている。
各オーディションでは、新人、中堅、ベテランや話題の売れっ子声優まで受けにきており、一つの仕事を取るための競争が激しくなっている。中でも、かわいい声の女の子、や、凛々しい声の男の子部門は非常に競争率が高い。
人気が出て、世間で認められてもすぐに次の人が現れ、自分の席に座られるというのは日常茶飯事。
やっとの思いでレギュラーを獲得しても、近頃のアニメはワンクール(3ヶ月単位)、ツークールの作品が多く、すぐに終わってしまうので、たとえレギュラー番組をもっていようと、次の半年のためにオーディションを受け続けなければならない。
声優業は月給ではないので、自分が担当するキャラが番組に出演しなければ、一銭にもならない。
田中真弓氏がレギュラーで出演している「ワンピース」や「サクラ大戦」が10年以上ヒットし続けてくれていること、三石琴野氏の「セーラームーン」「エヴァンゲリオン」「ドラえもん」ののび太の母など、幸運を勝ち取ったほんの一握りの声優の一例なのだろう。若手声優の、声優として生きるためのお手本とも言えるかもしれない、と公平氏は語る。
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