アレルギーを制御することができる?
アトピー性皮膚炎や、花粉症、食物アレルギー、喘息などの
アレルギー症状で苦しんでいる人に明るい兆しが見えるようなニュースが舞い込んできた。
様々なアレルギーの発症を制御する分子を
筑波大大学院の
渋谷彰教授らの研究グループが発見したのだ。発見した分子は「アラジン‐1」と名づけられ、今後アレルギーを制御する薬の開発に繋がるのではないかと、
アメリカの免疫学専門誌ネイチャーイムノロジー電子版で報告された。
もし、効果的にアレルギーを制御する薬が開発されれば、アレルギー症状で長年苦しんできた人にとっては、本当に嬉しいニュースとなることであろう。既存のアレルギー用の薬では成し遂げられなかった、アレルギーを完全に制御する薬の誕生が夢物語ではなく、実現する可能性もあるかもしれないのだ。「完全」が無理だとしても、それに近い効果を期待したい。
近年、日本はもちろんのこと、先進国ではアレルギー症状を持つ患者が急増しているという。増え続ける患者たちのためにも、効果的にアレルギーが制御できる薬の開発が成功するように願うばかりだ。
筑波大学免疫学研究室
[PR]