
7月13日(火)スタートのフジテレビ系
『ジョーカー 許されざる捜査官』は、凶悪な犯罪者を陰で裁く勧善懲悪型の刑事ドラマである。
昼と夜で違った顔を持つ刑事を、
堺雅人が演じている。幅広い役柄を演じる堺だが、刑事役は初めてとのことだ。
また、伊達の相棒の女刑事・宮城あすかに
杏が抜擢されている。
2つの顔を持つ刑事
河川敷で7歳の少年の遺体が見つかった。鑑識の久遠(錦戸亮)によると、犯行に使われたのは改造銃だという。
神奈川県警捜査一課の伊達(堺雅人)は捜査を開始。伊達は、
「仏の伊達さん」と呼ばれるほどの温厚な刑事だったが、裏の顔を持っていた。
法で裁けない
数日後、改造銃を作ったという大学生の木内(細田よしひこ)が、友人の新垣(山根和馬)に脅されて作ったと自首してくる。新垣が子供を殺害する現場も目撃したという。
改造銃からは、新垣の指紋が検出された。しかし、新垣は犯行を否認する。
犯人は木内だが、決め手となる証拠がない。ドラマの中に、「法で裁けない」、「正義なんか通用しない。悪党を倒したければ、悪に染まるしかない」というセリフが出てくる。
また、第一話では、殺された少年の父親がスパナ片手に、「犯人は俺が殺してやる」というシーンがある。父親に伊達は、「あなたが犯罪者になる必要はない」と言葉をかける。
近年、冤罪事件がクローズアップされ、刑事の行き過ぎた事情聴取に批判が集まっている。しかし、このように証拠不十分で逮捕することのできない犯罪者もいることだろう。
勧善懲悪ものは、見る側で意見が分かれる。
伊達刑事の側から考えると、こういった所業が発覚すれば罪に問われるから、毎回完全犯罪が要求される。
伊達は容疑者を監禁しており、行方不明になっている容疑者を探してルポライター(りょう)がやってくる。
また、鑑識の久遠が「俺も一緒にやってやるよ、悪党退治」と、助っ人を申し出るなど、通常の刑事もののような謎解き中心ではない『ジョーカー』、このままだと私設刑務所を作る話になりそうだ。
ラストの収め方が気になるドラマだ。
『ジョーカー 許されざる捜査官』公式サイト
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