
2010年6月22日に日本テレビ系列にて放送された「魔女たちの22時」で紹介された、「
20歳若返る"紫根"の手作り化粧水」は、お茶の間やネット上で大変な反響を呼んだ。
「あんなに簡単な手作り化粧水で若返るなら私も試してみる!」という声も多数あり、試してみた方も多いのではないだろうか。
しかし、この"紫根"、実は取り扱いが非常に難しいものなのである。この放送の反響を受け、「リバイバル・スキンカウンセラー」として活動している、スキンカウンセリングの第一人者であり、自身でも基礎化粧品などの開発に携わっているシャレコ氏は、自身が発行するメールマガジンにてこの話題を取り上げた。
シャレコ氏がプロデュースしている基礎化粧品の「SPクリーム」にも"紫根"のエキスが配合されており、そのことを受けシャレコ氏はメールマガジンの中で"紫根"のことをこう語っている。
この紫根(シコン)エキスは、合わない人は顔が赤く腫れあがったり、ブツブツが発生したりするケースもあります。ですので、シャレコのクリームやSPクリームへの配合も慎重にしています。
ものすごく神経をつかって、刺激にならずに本来持っている治癒力を発揮できるレベルで配合するようにと研究し、絶妙なバランスで仕上げています。
この文章からもわかるとおり、"紫根"は確かに自分が持っている治癒力を高めてくれる成分を含んでいるが、人によっては余計肌荒れを起こしてしまう原因になるのである。
さらにシャレコ氏はこう語る。
紫根を煮出して化粧水をつくることは悪くないのですが、濃度や環境によっては反応してしまうケースがありますので、パッチテストを必ずしてからつけるようにとご案内しています。
また、手作り化粧水にする際、早く使いきるのが基本ですが、防腐効果を持続させるためにアルコールなどを入れると、その影響でインナードライが進むことがあり、他のトラブルにつながるケースもあります。
一回煮出すとかなりの分量が出来るので、腐ってしまいやすく、腐った化粧水を知らずにつけては、かえって肌によくないと考えています。
ここにある通り、煮出すとかなりの分量を作ることができてしまうため、手作り化粧水を使い切る目安と言われている1週間では使い切れない量ができあがってしまう。
手作り化粧水の消費期限を知らない人は、そのまま使い続けて返って肌のトラブルを起こしたりすることもある。
「手作り化粧水」というのは、簡単に作ることができ、手軽な印象を与えるが、手作り化粧水専門の研究家が存在するほど、実は難しい基礎化粧品なのである。
シャレコ氏曰く、テレビに出演していた人は、更年期症状が改善されて、肌の快復力などが元に戻ったため、肌が改善した可能性もある、という。
また、シャレコ氏は自身でも"紫根"化粧水を自作し、試している。そしてその結果を教えて頂いた。
以下がシャレコさんが"紫根"化粧水を試してみた結果どうなったかである。
・とにかくにおいがきつく、それだけでストレスがたまりそう
・顔に使用したところ、右ほほに赤みが出て顔への使用は断念した
・乾燥しやすい手に使用したところ、しっとりする反面、時間が経つと逆にひどく乾燥するような気がする
これを受け、「"紫根"化粧水を使う場合は、保湿も必要」とシャレコ氏は語ってくれた。
シャレコ氏は、「単一成分だけが作用して肌トラブルをなくすことはほとんどない」と常々語っている。シャレコ氏のスキンケア理論を用いるならば、"紫根"のエキスだけで若返りの効果が期待できる、とは言い切れない。
シャレコ氏に肌トラブルの相談をし、肌トラブルが解決した人は、4万人以上に上る。こうした実績があるからこそ、シャレコ氏の言葉は非常に重い。
「簡単に若返る」というのは女性の昔からの夢だが、そこには必ずリスクがあるということを少しでも考えてもらえれば、安易な方法で肌を傷つけてしまうこともなくなるのではないだろうか。
スキンケアのシャレコシャレコレター-紫根で美肌に?!のお話です。
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