(話題となったACジャパン「あいさつの魔法。」CMより)
東日本大震災後に集中放映された事で苦情が殺到したというACジャパン(旧公共広告機構)の「あいさつの魔法。」CM。同CMのタイミングが少々悪かったものの、印象に残るという意味では秀逸な作品だと言えそうだ。そんなACがかつて製作した様々な名作CMを、エンタメ記者が紹介している。
昭和57年の「人影なし(軍艦島)」は、うち捨てられた軍艦島(長崎県・端島)を訴えるCM。資源と日本の関係を表現している。平成4年の「家庭排水・人魚」は、金髪の美少女の人魚に生活排水の汚水が降り注ぐ。環境問題を表現している。平成9年「WATER MAN」はナレーションの一切無い、完全な映像作品。「人間の70%は水です」というテロップとともに、ガラスのように透き通った身体に7割ほど水が満たされたCG(コンピューターグラフィックス)の「ウォーターマン」が登場する。しばらくするとウォーターマンの動作に異変が。「あなたが汚した水は、いつかあなたを汚すことになります」というテロップが流れる。
ACは「企業が少しずつお金を出し合い、世の中のためになるメッセージを、広告という形で発信しよう」という考えのもと、一般企業やマスコミ、広告代理店が集まって設立した団体。今後も世に訴える珠玉なメッセージを送り続けて欲しい。
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