
テレビ東京の
『ガイアの夜明け』は、日本および海外の経済動向やビジネスにスポットを当てたドキュメンタリー番組である。
ナビゲーターは江口洋介。今回のテーマは、拡大する
「中国ニセモノ市場」を取り上げた。
進化するニセモノ
新商品が出ると、即座に登場するニセモノ。番組は、中国でコピー商品を大量に買い付けるガーナ人バイヤーを取材した。
彼らは、偽アルマーニのスーツを2,980円で購入し、一攫千金を狙う。
また、ガーナで最も需要が高いのが
携帯電話で、西アフリカ最大の青空市場には、偽携帯がズラリと並んでいた。
しかし、
「本物」と偽って販売しているのではなく、売ってる人達は「みんな中国製よ」とあっさりしたものだ。買った人は「貧乏人はニセモノしか買えない」という。
もっとも輸入したコピー商品が欠陥品で、一攫千金を狙うつもりがゴミを買っただけ、というリスクもあるようだ。
番組を見て驚いたのは、そういった欠陥品についてではなく、ニセモノが精巧になってきていることだ。
オーダーメイドで、本物にない機能が付けられるという。例えば、本物のiPhoneにはSIMカードが1枚だが、ニセモノは2枚で2つの電話番号を持つことができる。
以上のように、ニセモノづくりは大きな市場に育っている。
ニセモノが6割
今や、世界のニセモノの6割が中国で作られているという。
日本でも、ネットのオークションサイトで買った商品がニセモノだった、というトラブルが増えている。
2009年度のニセモノ被害総額は、約15億円。
本物と信じてオークションで売った、アルマーニのスーツが実はニセモノ…、そんな事態も起こりそうだ。
日経スペシャル『ガイアの夜明け』
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