日本テレビの
『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』は、爆笑問題の太田総理の元に、政治家・俳優・タレントらの有名人が
“議員”として集まり、「小さな国会」が開かれるという
政治トーク・バラエティーである。
日本が抱える社会問題を解決するために、ゲスト議員が掲げた
マニフェストに対し、議員らが
賛成派・反対派に分かれ、トークバトルを繰り広げる。
トークバトル終了後に、議員らによって採決が行われ、賛成が過半数に達した場合は
“可決”され、半数以下の場合は
“否決”となる。
もしも、徴農制が実施されたら?!
先週、俳優の辰巳琢郎氏が提案したマニフェストは、
『徴農制を実施します』だった。
結果から先に書くと、審議結果は、
賛成10名・反対9名で“可決”。
一般視聴者の投票結果は、
賛成61%・反対39%と賛成派が多かった。私も「賛成!」である。
日本の食料自給率は、実質28%あたりらしい。また、農業従事者が高齢化しており、後継者不足が深刻となっている。食料自給率を上げるためにも、
「義務教育を終えた子供たちに1年間、農家に住み込む“徴農制”を実施したらどうか?」というのが、辰巳氏の主な主張だ。
反対派の議員の間からは、「1年は長い」という意見があがっていた。それに対し、辰巳氏は「農業は長い目で見ることが大事で、春・夏・秋・冬の季節を通して見えるものがある」と反論。
農業高校出身のお笑い芸人・もう中学生は、自分が作った野菜が実ったときの感動を話していた。
また、経済評論家・森永卓郎氏の、「米袋のデザインを萌え系のキャラにしたら、秋葉原で飛ぶように売れた」とか、「作業着を
“メイド服”にしたら?」などという突拍子もない提案に、参加していた農家のおじさんはあきれかえっていた。
農業は割りに合わない
農業従事者からよく聞くのが「農業では食えない」という意見。さらには、「自分の子供には継がせたくない」と言う。
たしかに、農業は、日照り続きだったり、台風が直撃したり、野生動物に食い荒らされたりと、たいへんなのはわかる。しかし、他の職業でリストラされたら「完全失業」だが、農業の場合は、自分が食べる分は確保できる。
農業従事者は、農業に参加したい人に対し、「農家の年収は○○」などという経済的な観点からだけでなく、“自給自足”について、もっと広く提案していったほうがいいのではないだろうか?
「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。」公式サイト
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