
今年の冬は寒く、東京でも数回大雪となりました。
そして、これでも春なのか?というくらい寒かった4月ですが、今年の5月は例年より雨量が多いそうです。
天気予報を聞いていると、低気圧、高気圧など気圧の単位で「ヘクトパスカル(hectopascal)」が使われているのをよく聞きますね。
ヘクトパスカルは圧力の単位で、1パスカルは、1平方メートル(m2)の面積につき1ニュートン(N)の力が作用する圧力または応力と定義されています。
で、具体的な重さは、1パスカルはイギリスの5ポンド紙幣が乗るくらいの圧力だそうです。(あまり威力がありませんね)
しかし、これが100パスカル、つまり1ヘクトパスカルになると耳がツーンと痛くなるくらいの重さだそうです。確かに5ポンド紙幣が100枚だと結構重いかもしれません。
さて、30歳前後以上の人であれば、「ヘクトパスカル」はわりと最近の単位で、以前は「ミリバール(mbar)」と呼ばれていたことを覚えていないでしょうか?
ミリバールからヘクトパスカルに移行したのは1992年12月1日でした。これは国際単位系 (The International System of Units:SI)で定められた単位がバールではなく、パスカルであったことから、なるべく世界標準に合わせて使用するように通達があったものを1992年12月にやっと日本が採用したということなのです。
ちなみに早く国際単位系を使用するように言われている有名な単位って結構あります。
例えば、ダイアモンドの大きさを示す「カラット」、畑の大きさなどを示す「ヘクタール」、そして普段私たちに一番身近な「カロリー」も入っています。
理科の授業などで今後は「ジュール(J)」を使用するようにという話を聞いたことがあると思いますが、あまり普及しなかったように思います。
というのも、国際単位系では既に登録はなくなっているカロリーですが、日本では栄養学などでは例外的に使用を許可されていることも「ジュール」の普及を阻んだのかもしれません。
しかし、この「国際単位系」、ヘンリーとかカタールとか普段聞き慣れない結構面白い単位があります。暇な方はご一読あれ。
<1カロリー=4.2J 計算大変になりそう・・・>
計量標準総合センター「国際単位」
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