広告代理店に対する調査
コムキャストが保有するメディアマネジメント会社のストラータ社が、アメリカで1月から4月にかけて、広告代理店60社に、電話またはインターネットで調査を実施した。
その結果、ほぼ半数近くの47%が2010年の第一四半期には、前年同期比でビジネスが拡大していると回答した。また25%の代理店が、今年新たに従業員を雇用する計画があると回答した。3分の1は今年の後半に大きな伸びを予測しており、16%はクライアントが宣伝広告費を増やしていると回答した。
ストラータ社の社長兼CEOであるジョン・シェルトン氏は次のように話す。
「我々にとって、この調査は景気後退の終わりを意味するものだ。これは単に広告業界にとってだけのポジティブなニュースであると言うだけでなく、経済の回復にむけての上向きの兆候である。」
広告媒体としてのテレビの影響力は確実に低下
現在のところは、まだテレビがもっとも好ましいメディアであると考えられているようだ。調査対象となった広告代理店のうち、42%は彼らのクライアントが全てのメディアの中でテレビに最も重点を置いていると回答した。
しかし、この数字は1年前と比べると27%減少している。これはインターネットの比重が拡大していることによるものである。事実、調査対象の68%が彼らのクライアントは1年前と比べてデジタルメディアへの比重を大きくしていると回答した。
シェルトン氏は次のように話す。
「広告主にとって、テレビは依然重要である。しかし、テレビがラジオに取って代わったように、デジタルメディアがテレビに取って代わりつつあるのを我々は目の当たりにしている。
デジタルメディアは伝達範囲や効果に制限があり、テレビのような従来のメディアと合わせて利用する必要がある。しかし、デジタルの比重が拡大している傾向は明らかである。」
最もダメージを受けるのは紙媒体広告
調査対象の40%はデジタルメディアの比重が従来のメディアを上回るのは5年先であると予想している。最も影響を受けるのが紙媒体であることは疑いがない。紙媒体の広告ビジネスを強化しようと考えている代理店は1社もいなかった。

Survey Says: Ad Agency Business is Up
http://www.televisionbroadcast.com/article/100928STRATA
http://www.stratag.com/
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