
かつては「インターネットで読んだことは信じるな」というのが定説であったが、イギリスのインターネット利用者を対象とした調査で、オンラインのニュースソースへの信頼度がテレビのニュースや新聞を上回っていることが明らかになった。
イギリスでのインターネット利用の増加
メディア監督機関であるOfcomによるメディアリテラシー調査では、イギリスの人口のほぼ半数がソーシャルネットワーキングサイト上でプロファイルを持っていることが分かった。
昨年、16歳以上の1,824人に徹底した面談を行ったところ、イギリスはテクノロジーからより一層の恩恵を受けている国であることが分かった。ここでいうテクノロジーとはデジタルテレビ、インターネット、携帯などあらゆるものを含んでいる。
10人中7人がインターネットを利用しており、休日の予定を立てるのに旅行代理店に出向く人と、オンラインで予約する人とはほぼ同じくらいの割合である。一方で、インターネットを利用する人の約半数は費用を節約するために価格比較サイトを利用している。
ニュースソースとしてはインターネットがテレビより信頼できる
それでも尚、オンラインでの情報の信頼性に懐疑的な人は多い。調査対象の半数以上がテレビやラジオのコンテンツを"正確で信頼できる"と評価しているのに対し、インターネットへ同等の信頼度を持っている人は全体の3分の1以下であった。
しかし、ニュースに限って言えば、今回初めて、より信頼できるニュースソースとしてウェブがテレビを上回った。ラジオニュースへの信頼度(66%)が依然として首位を維持したが、2位にオンラインニュース(58%)、3位にテレビニュースという結果が出たのである。
ソーシャルネットワーク人気との関連も
オンラインソースへの信頼度の高まりは、ソーシャルネットワークの利用が増加し、ネットワーク上でニュースやリンクを頻繁に共有していることと無関係ではないと考えられている。
インターネット利用者でソーシャルネットワークサイトにプロファイルを作成している人の割合は2007年以降で2倍に増加した。特に25歳から34歳の女性の層で増加が顕著である。

Users' trust of online news rises
http://www.ft.com/cms/s/0/0c5c8830-6214-11df-998c-00144feab49a.htmlOfcom
http://www.ofcom.org.uk/
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