お金がかかるゴミから女性の必需品へ
日本女性の美しさをひきたたせる真円の宝石・
真珠。この真珠を生産するために真珠のゆりかごとなる貝(アコヤガイなど)が必要となることはだれもが知っていることだろう。しかし、真珠をとりだした後の貝の行方を知る者は少ない。
真珠をとりだした後の貝は、とうぜん無理やり口を開かせるわけだから死んでしまう。この時貝柱は別に採集され、串焼き、天ぷら、茶碗蒸しなどに加工して食べることができる。しかし、貝がらにはそういった利用価値がない。真珠養殖が盛んな愛媛県では年間1,000トンに及ぶ貝がらを処分するのに、1キロ約30円(単純計算で1,000トン約3,000万円)かかっていたという。
そこで愛媛県の紙加工会社「
太平紙器株式会社」が、貝がらのリサイクル法を生み出した。なんと、
マニキュアになるというのだ。それも有機溶剤など肌に悪いものは使用せず、それでいてパールのような上品な輝きを放つのである。
においも気にならないし、はがす時はお湯でとれる。そのため実質ワンデーのみということになるが、はがす時に爪をいためる心配がないので、爪がもろい人には安心である。
貝がらまでリサイクルできるようになったことには驚きだが、リサイクルもここまで徹底されれば、捨てられるゴミも確実に減っていくことだろう。
太平紙器株式会社箔珠光(はくじゅこう)
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